整形外科このページを印刷する - 整形外科

診療内容

当院整形外科では、骨折など外傷に伴う急性疾患のみならず、加齢に伴う変性によって生じる関節疾患など慢性変性疾患まで、幅広い疾患の治療に携わっております。基本的には、手術適応患者様の治療を原則としており、骨折に対する各種骨接合をはじめ、関節疾患に対する関節形成術や人工関節置換術など多岐にわたる手術を実施しております。治療は5名の整形外科専門医が協力の上、診断・治療にあたっております。またリウマチセンターにおいては、関節リウマチに対する外科的治療を受け持って、手術を実施しております。

診療実績

 術総数は年々増加し平成28年度は715件となっている。高齢化社会を反映して骨粗鬆症関連骨折(大腿骨頸部・転子部骨折,橈骨遠位端骨折,圧迫骨折)の入院・手術症例が多くを占め,中でも大腿骨転子部骨折の骨接合術と大腿骨頸部骨折の人工骨頭手術を合わせると191例と1/4強を占めていた。その他の骨折をはじめとする外傷性疾患の割合も多く,地域における急性期疾患治療施設としての認知度の高まりを反映していると思われる。県北部の整形外科の中核施設として周辺地域の関連施設からの紹介症例も増えており,変性疾患である変形性膝関節症,変形性股関節症や肩腱板の手術症例も増加している(人工関節手術35例,関節鏡視下手術40例)。そのほか腫瘍性疾患や手や肩などの上肢の疾患も,昨年同様に割合を占めている。

手術症例の内訳

  平成26年度 平成27年度 平成28年度
皮膚・軟部・腱 33 (5.8%) 39 (6.1%) 28 (3.9%)
四肢骨 298 (52.7%) 359 (56.5%) 472 (66.0%)
四肢関節 52 ( 9.2%) 62 ( 9.8%) 41 ( 5.7%)
人工関節 47 (8.3%) 42 (6.6%) 35 (4.9%)
人工骨頭 63 (11.2%) 48 (7.6%) 49 (6.8%)
関節鏡視下 38 (6.0%) 38 (6.0%) 40 (5.6%)
その他 40 (7.1%) 47 (7.4%) 50 (7.0%)
総 計 565 (100%) 635 (100%) 715 (100%)

今後の展望

当院の診療方針として,これまで続けてきた政策医療の充実とともに,救急医療推進による地域医療への貢献の二本柱を掲げており,整形外科もその一翼を担っている。近年は周辺地域による一般病院としての認知度の高まりにより,整形外科疾患紹介患者数も増加している。そのため,スムーズな紹介患者受け入れのため,転院可能な施設との緊密な連携を心がけている。このような医療機関の機能分化,連携の推進により在院日数も年々短縮され,この傾向は今後ますます進むと思われる。これを先取りする意味でも回復期病床を有する病院を中心に,継続的に医療連携を強化していく必要がある。また患者さんにも,医療の機能分化の理解を得ることが必須であり,そのための判り易いインフォームドコンセントのツールとして,クリティカルパスの改訂を続けている。特に転院を要する疾患の多い整形外科では,患者さんの協力がなければ,手術を中心とする急性期疾患の治療専門施設としての役割が果たせず,県北の中核病院となり得ない。周辺地域は発展を続けており,今後人口動態の面からも患者数の増加が見込まれる状況から,業務内容の見直し及び効率化を繰り返して,一層の診療体制整備を目指したい。

担当医師紹介

副院長
人工関節センター長

緒方 宏臣
Hiroomi Ogata
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会リウマチ医
日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会スポーツ医
整形外科部長
リハビリテーション科部長

山下 武士
Takeshi Yamashita
日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
整形外科医長
堀川 朝広
Tomohiro Horikawa
日本骨粗鬆学会認定医
日本整形外科学会認定医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
日本整形外科学会スポーツ医
整形外科医長
平井 奉博
Tomohiro Hirai
日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会リウマチ専門医
日本救急医学会救急専門医
日本整形外科学会スポーツ医
整形外科医師
今村 悠哉
Yuya Imamura
 
整形外科医師
樽美 備一
Biichi Tarumi
 
整形外科医師
富野 航太
Kouta Tomino
 

外来担当医表

※糖尿病外来 月曜日~金曜日 ※外来受付時間 午前8時30分~11時00分

担当医/曜日
緒方 宏臣
(予約のみ)
  手術日  
山下 武士    
堀川 朝広    
今村 悠哉    
平井 奉博