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臨床研究部について

当院臨床研究部は平成6年に発足しました. 旧国立病院の療養病院を源流としていることもあり,「リウマチ・骨運動器疾患」をテーマとして始まっています.その後は政策医療としての「神経難病・重度心身障がい・成育医療」のテーマが追加され,平成12年には臨床治験の推進も大きな目標に定められました.現在の当院での診療は,外科,呼吸器外科,整形外科,小児科,呼吸器内科,リウマチ科,神経内科,循環器内科,代謝内科,腫瘍内科,麻酔科,放射線科等多様な領域の急性期疾患を多数受け入れていることもあり,臨床研究の範囲は益々広がっています.当院臨床研究の特徴のすべてをここで述べることは難しいのですが,以下の3つの特徴があげられます.

特徴1: 新しいもの好き
神経内科では新しい画像技術や遺伝学的技術に基づく神経変性疾患や筋ジストロフィーの診断・治療,リウマチ科における生物学的製剤の有効性やその問題点の研究,小児科では新規てんかん治療薬や在宅療養システム構築を,呼吸器内科では遺伝子情報をもとにした肺癌治療,循環器内科での心エコーを駆使した研究,抗体を用いた変形性膝関節症治療を行う整形外科など,新しいテクノロジーを積極的に取り入れた研究をすすめています.

特徴2: 垣根を超えた連携
平成18年4月には「リウマチセンター」,平成21年10月には「ALSセンター」を,平成26年4月には「呼吸器センター」が開設されてきました.これらのセンター化の動きは,リウマチ科と整形外科や放射線科が一体となりリウマチ研究を,呼吸器内科と呼吸器外科が診療科の垣根を超えた連携体制を築き呼吸器疾患研究を推進するためでもあります.

特徴3: 自由でありながらも,束になってかかっている
病院を動かす全部署の自由な着想が研究のテーマです.その範囲は薬剤代謝から看護,栄養,検査,放射線検査,児童発達,嚥下,運動療法,感染コントロールとあらゆる方向へ広がり,論文発表や学会発表が多数行われています.病院業績を見て頂ければわかって頂けるように,各人が自由に研究を実施していますが,結果として当院は束になって医療の質向上に貢献しています.

当院臨床研究は,関節リウマチ,筋萎縮性側索硬化症,パーキンソン病,肺癌,てんかんなどの新薬開発に,治験を担当するなどして役割を果たしてきたことは業績として挙げられますが,診療の質の向上は新薬開発だけではありません.皆さんにより良い医療を提供できるよう病院職員全体が臨床研究に取り組んでいるところです.

臨床研究部長 前田 寧

構成

臨床研究部の組織体制は、下図に示す如く研究室5室と治験管理室から構成されます。
治験管理室のCRCは常勤2名、非常勤3名です。

運営規定

研究内容

臨床研究の内容については、従来の政策医療を中心としながら、全診療科、全部門が各自テーマを定めて努力しています。

1.リウマチ科

  1. 生物学的製剤の有効性を十分に引き出すための工夫
  2. MTXの薬動力学的解析と有効性の予測
  3. リウマチ患者の肺病変に関する研究
  4. 生物学的製剤治療に関連した有害事象に対する予防策の提唱
  5. リウマチ性多発筋痛症のメカニズム
  6. 他施設研究への参加

2.神経内科

  1. 筋ジストロフィーの治療拠点整備、包括的診療ガイドラインの研究(国立精神・神経医療研究センター 精神・神経疾患研究開発費「小牧班」 班員)
  2. 筋ジストロフィー診療における医療の質の向上のための多職種協働研究(厚労科研費 「松尾班」 班員)
  3. 遺伝性神経筋疾患の臨床分子遺伝学的研究
  4. 筋萎縮性側索硬化症の病態とケアに関する研究
  5. 神経筋疾患における定量的局所脳血流量測定に関する研究

3.代謝内科

  1. 血糖コントロール悪化に対するインスリン抗体の影響についての検討
  2. 糖尿病患者における食事指導の有効性についての検討
  3. インクレチン関連薬の適応例の検討

その他の診療科・部門の研究テーマにつきましては、順次アップしていく予定です。

業績集

研究費運営方針

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